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2020年7月26日 (日)

【個人メモ】コラム「3 最高裁の判断」(2020/07/25竹山宏明)<4>

□「3 最高裁の判断」について、下記に説明します
 (2020/07/25竹山宏明)。
                   記
3 最高裁の判断
【表1】最高裁の判断

(1)上告受理申立て理由第3の2について
<結論その1>
 本件各リツイート者は,本件各リツイートにより,本件氏名表示権を侵害したものというべきである。
 これと同旨の原審の判断は,正当として是認することができる。
(2)上告受理申立て理由第4について
<結論その2>
 本件各リツイートによる本件氏名表示権の侵害について,本件各リツイート者は,プロバイダ責任制限法4条1項の「侵害情報の発信者」に該当し,かつ,同項1号の「侵害情報の流通によって」被上告人の権利を侵害したものというべきである。
 所論の点に関する原審の判断は,是認することができる。

【表2】裁判官戸倉三郎の補足意見(一部抜粋)

 私は,多数意見に賛成するものであるが,事案に鑑み,若干補足して意見を述べる。
 ・・・著作者人格権の保護やツイッター利用者の負担回避という観点はもとより,社会的に重要なインフラとなった情報流通サービスの提供者の社会的責務という観点からも,上告人において,ツイッター利用者に対する周知等の適切な対応をすることが期待される。

【表3】裁判官林景一の反対意見(一部抜粋)、注釈加入。

 私は,多数意見と異なり,本件各リツイート者が本件各リツイートによって本件氏名表示権を侵害したとはいえず,原判決のうち本件各リツイート者に係る発信者情報開示請求を認容した部分を破棄すべきであると考える。
 ・・・,しかし,本件改変及びこれによる本件氏名表示部分の不表示は,ツイッターのシステムの仕様(仕組み)によるものであって,こうした事態が生ずるような画像表示の仕方を決定したのは,上告人(*米国ツイッター社)である。これに対し,本件各リツイート者は,本件元ツイートのリツイートをするに当たって,本件元ツイートに掲載された画像を削除したり,その表示の仕方を変更したりする余地はなかったものである。
 また,上記のような著作者人格権侵害が問題となるのは著作者に無断で画像が掲載される場合であるが,本件で当該画像の無断アップロードをしたのは,本件各リツイート者ではなく本件元ツイートを投稿した者である。
 以上の事情を総合的に考慮すると,本件各リツイート者は,著作者人格権侵害をした主体であるとは評価することができないと考える。

<サイト内>
 ●2020年7月24日 (金)、【著作権】ITmedia NEWS/
  画像のリツイートで著作者の署名消えた、最高裁が判決
  (2020/07/23)
 ●「0 本判決の要約・目次」サイト内<1>
 ●「1 事件の概要」サイト内<2>
 ●「2 事件の主な流れ」サイト内<3>
 ●「3 最高裁の判断」サイト内<4>
 ●「4 『結論その1』について」サイト内<5>
 ●「5 『結論その2』について」サイト内<6>

[△最新情報へ]

(以上)

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