【特許】(コラム)「パテントプールについて」/竹山宏明(20/05/31竹山更新)
□(コラム)「パテントプールについて」2020年5月30日竹山宏明 です。
<「パテントプールについて」(参考図)>
【図1】 *「パテントプールについて」(参考図)
【表1】(コラム)「パテントプールについて」/2020年5月30日竹山宏明
(コラム)「パテントプールについて」/2020年5月30日竹山宏明 |
「COVID-19 technology access pool」は、最初、3月にコスタリカの大統領カルロス・ アルバラド(Carlos Alvarado)により提案され、世界保健機関(WHO)により2020年5月29日付けで立ち上げられました。 (*1) また、コスタリカ大統領の提案にもとづいて、「テクノロジー・アクセス・パートナーシップ」(Tech Access Partnership、TAP)が2020年5月12日付けで 発足されました。(*2) ”TAP”は、ニューヨーク - 国連テクノロジーバンク(New York - The United Nations Technology Bank)が、国連開発計画(UNDP)により、国連貿易開発会議(UNCTAD)、世界保健機関(WHO)と共同で、発足させました。(*2) ”TAP”は、 「COVID-19に対する開発途上国の対応を強化し、人命を救う健康技術へのアクセスを増やすための協調的アプローチの一環」 とするものです。 先のWHOの”pool ”に は、イニシアチブとして、次の5つの重要な要素があります。 「(1) 遺伝子配列とデータの公開。 (2) 臨床試験の結果の公開に関する共同声明に沿った研究結果の登録と公開。 (3) 政府およびその他の資金提供者は、公平な分配、手頃な価格、および試験データの公開に関する条項を製薬会社やその他の革新者との資金調達契約に含めることを勧める 。 (4) 可能性のある治療、診断、ワクチン、その他の医療技術を国連が支援する医薬品特許プールにライセンス供与する。 (5) 地元の製造と供給能力を向上させるオープンイノベーションモデルと技術移転の促進 (Open Covid PledgeとTechnology Access Partnership(TAP)を含む)。」 一方、”TAP”は、 「重要な専門知識を持つメーカーと途上国の新興メーカーを結び付けて、これらのツールの生産を拡大するために必要な情報、技術的専門知識、リソースを共有することで、重要な医療技術と機器の深刻な不足に対処すること」 を目的とします。(*2) ”TAP”に は、 「COVID-19パンデミックの社会経済的影響に対抗するための国連開発システムの全体的なアプローチを中心」 とします。(*2) また、 ”TAP”に は、 「テストと治療のためのグローバルな能力の拡大、最も脆弱な人々への社会的保護の提供、将来のパンデミックへの耐性を持たせること」 が含まれている、、と説明されています。 (*2) ”TAP”の「将来のパンデミックへの耐性を持たせること」は、将来を見据えたものであり、次の世代、未来の人々に「バトン」をつなげていく、素晴らしい提言と考えます。<以上> |
【表2】(コラム)<参考文献>
(コラム)<参考文献> |
(*1)HealthManagement.org/ COVID-19 Technology Access Poolis Launched *Fri, 29 May 2020 (当該ページのURLのその1) http://sdnews.cocolog-nifty.com/blog/2020/05/post-c71d19.html (*2)United Nations Development Programme/ UN agencies launch Tech Access Partnership in joint effort to scale up local production of life-saving health technologies for COVID-19 *May 12, 2020 (当該ページのURLのその2) https://www.undp.org/content/undp/en/home /news-centre/news/2020/UN_agencies_launch _Tech_Access_Partnership_in_joint_effort _to_scale_up_local_production_of_life-saving _health_technologies_for_COVID-19.html |
<サイト内3>
●2020年6月 2日 (火)、【特許】WHO
”COVID-19 Technology Access Pool”の加盟国、未サイン国
(29.05.2020現在)
●2020年6月 2日 (火)、【個人メモ】FNNプライムオンライン/
日本の”新型コロナ”ワクチン開発はどこまで進んだ?
世界の中の立ち位置は…開発者らに聞く(2020/06/01)
<サイト内2>
●2020年5月31日 (日)、【特許】世界保健機関(WHO)/
COVID-19 technology access pool(2020/05/31竹山更新)
●2020年5月31日 (日)、【特許】HealthManagement.org/
COVID-19 Technology Access Poolis Launched
(Fri, 29 May 2020)
●2020年5月31日 (日)、【特許】
United Nations Development Programme/
国連機関による”Tech Access Partnership”の立上(May 12, 2020)
●2020年5月31日 (日)、【特許】アナドルエージェンシー(AA)
/WHO, Costa Rica launch COVID-19 Technology Access Pool
(29.05.2020)
●2020年5月31日 (日)、【個人メモ】日本経済新聞/
WHO、新型コロナのワクチン公平利用で枠組み 37カ国参加
(2020/05/30)
<サイト内1>
●2020年6月 3日 (水)、【個人メモ】
WHO/”COVID-19 Technology Access Pool”と
医薬品特許プール(Medicines Patent Pool: MPP)について
(2020/06/03竹山更新)[参考図1]
http://sdnews.cocolog-nifty.com/blog/2020/06/post-448912.html
(以上)