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2019年5月 2日 (木)

【意匠】特許庁/知的財産研究所/AIを活用した創作や3Dプリンティング用データの産業財産権法上の保護の在り方

□「AI」と「意匠法」との接点を検索している中で、次の資料がヒットしたので、紹介する。
 ●特許庁/知的財産研究所/平成28年度 特許庁産業財産権制度問題調査研究
  AIを活用した創作や3Dプリンティング用データの産業財産権法上の保護の在り方
  (パンフレット)
  *平成29年2月、全24頁

 ●特許庁/知的財産研究所/平成28年度 特許庁産業財産権制度問題調査研究報告書
  AIを活用した創作や 3Dプリンティング用データの 産業財産権法上の保護の在り方に関する調査研究報告書」
  *平成29年2月、全319頁

 ●(竹)次の内容が検討されていた。先駆的な調査・研究である。
・「AIを活用した創作」について検討され、
(1)「人がAIを道具として利用して発明や、意匠を創作した場合」と、
(2)「AIの自律的な創作」
に分けている。
・前者の「(1)『人がAIを道具として利用して発明や、意匠を創作した場合』」については、特許法や意匠法などの「産業財産権法により保護され得ると考えられる。」と結論付けている。
・後者の(2)『AIの自律的な創作』」については、「AIが自然人でないため発明者の要件を満たさず、権利主体を特定できないために、権利の客体にもなり得ない」と結論付けている。
・「人間がAIを活用して創作を行う場面のみならず、AIがおおむね自律的に創作を行う可能性も想定して、産業財産権法上の保護を検討する必要があると考えられる。」と締めくくられていた。
・「学習済みモデル」については、「AIプログラム+パラメータ」と捉えた場合には、「いずれの国においても、その他のプログラムと同様の条件で産業財産権法による保護を受けられる可能性がある旨の見解が得られた」と結論付けている。
・「AIプログラム+パラメータ」のうち、「パラメータのみ」と捉える場合には、「保護の有無及び対応する産業財産権法について国・地域ごとに異なる見解が得られた。」と結論付けている。
・「学習済みモデル」については、
「例えば、ディープラーニングでは、AIプログラムの⼀種であるニューラルネットワークの構造と各ニューロン間の結びつきの強さであるパラメータ(係数)(いわゆる『重み』)の組合せが、学習済みモデルとあるとされている。」と説明している。
 続いて、「ただし、学習済みモデルを、ニューラルネットワークから分離されたパラメータのみであると解して説明されていることも少なくない。」と説明している。
【図1】

20190502_ai_zu1

<出典>特許庁「AIを活用した創作や3Dプリンティング用データの産業財産権法上の保護の在り方(パンフレット)」(平成29年2月公表)の「図表1 AIの利用イメージ(学習段階)」
・「学習済みモデル」については、「学習済みモデル自体の認識に相違がある可能性もあるため、AI技術及び学習済みモデルの実態について、引き続き調査を行う必要があると考えられる。」と締めくくられていた。
 <出典>特許庁「AIを活用した創作や3Dプリンティング用データの産業財産権法上の保護の在り方(パンフレット)」(平成29年2月公表)
    (参照箇所)
   ・同「1.本調査研究の背景・目的」p.3(pdf:4/24頁)
   ・同「3.調査結果、(1)AIを活⽤した創作の産業財産権上の論点、(ⅰ)AIの技術」p.6~8(pdf:7/24~9/24頁)
   ・同「3.調査結果 (1)AIを活用した創作の産業財産権上の論点」の「(v)諸外国・地域におけるAIを活用した創作の取扱い」p.13(pdf:14/24頁)

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(以上)

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